「きちんと治す」
をテーマに
「きちんと治す」をテーマに整形外科クリニックの限界を越えるべく、関節鏡視下手術を中心に日帰り手術センターを導入した、整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科を標榜する医療施設です。
医師には治療法選択の裁量を求められますが、外科的処置という選択肢がないクリニックでは自ずと限界があり、それ自体が患者様不利益につながらないとも限らず、日帰りで可能な手術を自施設で行うという決断をいたしました。これまでのキャリアの中で、人工関節・関節鏡センターを二つの病院で立ち上げ、肩肘手・手指、膝足関節と多くの関節鏡視下手術を行い、さらには肩肘手指・股関節膝足関節と、あらゆる関節の人工関節置換手術を数多く手掛けてきています。
「走れる」状態を人生の長きに渡り維持することを目標に、スポーツ医として何ができるかを考え、医療に携わってきました。当クリニックではクラス1000相当(理論値)のクリーン手術室を造設し、これまで培われたノウハウを凝縮した医療を展開します。
一方、手外科指導医という整形外科の中でも特殊な領域に精通している立場ですので、上肢外科医としての診断治療も病院レベルで維持していきます。2025年3月にワシントンD.C.で開催される米国手外科学会IFSSH-IFSHTシンポジウムでパネリストとして発表してまいります「母指CM関節症に対する関節視下手術併用第一中手骨対立外転位骨切り術」は時代の最先端かもしれません。
脊椎疾患に対しては理学療法士による専門的なリハビリメニューのみならず放射線透視装置を利用した神経根ブロックや腰部硬膜外カテーテル留置・星状神経節ブロックなど一般的なクリニックでは敷居の高い各種ブロック治療が可能です。
また、整形外科を受診される3割の症例が何らかの免疫的なトラブルを抱えており、慎重に検査をしていくとリウマチ膠原病関連疾患であることも多く、それらのスクリーニングをしっかりと行いwindow period内での治療開始に結びつけています。
リウマチは発症3ヶ月以内に免疫修飾系の薬剤を開始出来るかが勝負で、将来的なdrug freeへの道筋を閉ざすことが無いよう早期診断・早期治療を心がけています。骨粗鬆症は、その原因によって使用する薬剤が異なります。最新の大型骨塩定量機器で精査し骨軟化症や他の代謝疾患を十分鑑別したうえで最適な治療選択を行います。
再生医療はAPS、PRP等導入していますが、構造的なトラブルを無視した状態で高額な治療を行っても限界がありますので、それらを十分見極めたうえで提案いたします。一般臨床の傍ら湘南医療大学で9年間、整形外科を中心に教鞭を取りましたが、その間理学療法士・作業療法士・看護師・薬剤師など多数の医療者が育っていきました。当クリニックにも卒業生が立派なスタッフとなり、何人も戻ってきてくれています。彼らが同じ理念のもと医療に邁進してくれていることは私にとって大きな喜びです。
最後になりますが、医療は「愛」です。人間の尊厳を守り、誰もがより良い人生を全う出来るよう、スタッフ一同、日々努力していきたいと考えています。