関節鏡視下手術|羽沢よこはま国大整形外科リウマチ科・関節鏡クリニック|神奈川区羽沢南の整形外科
関節鏡視下手術とは
従来の関節外科手術では、大きく皮膚を切開し、筋肉や腱を剥離して関節を露出させる必要がありました。関節鏡視下手術では、数ミリ程度の小さな切開を数ヶ所作り、そこから内視鏡(関節鏡)や手術器具を挿入して行います。
関節鏡には小型カメラと光源が内蔵されており、関節内部の細胞の観察や、正面から見ても分かりにくい関節の裏側まで診断することができます。関節鏡により拡大された患部の画像をモニターに映し出すことにより、正確な手術を行うことができます。
関節鏡視下手術には、以下のような特徴があります。
- 低侵襲
切開が小さいため、手術後の痛みや出血が少なく、回復が早い。
- 正確な診断
関節内部を直接観察できるため、より正確な診断が可能。
- 最小限の組織損傷
必要最低限の組織のみを切除するため、術後の機能障害が少ない。
- 美容的な利点
切開痕が小さく、目立たない。
関節鏡視下手術を行う主な症状や疾患
関節鏡視下手術は、主に以下の疾患に対して行われます。
肩関節 |
腱板断裂、反復性肩関節脱臼、SLAP損傷、難治性五十肩 など |
肘関節 |
難治性テニス肘、遊離体摘出、滑膜切除 など |
手関節 |
TFCC縫合、鏡視下舟状骨骨接合術 など |
母子CM |
関節鏡視下手術併用骨切り術 など |
膝関節 |
半月板縫合、MPFL再建、靱帯修復 など |
足関節 |
遊離体摘出、靱帯再建 など |
手術の流れ
02
診察日〜手術前日
- 診察日に検査・医師の診察を経て、治療方針の決定を行います。
当院での治療を希望される場合、同日に手術予定日を決定します。
- 手術予定の場合、事前に採血、心電図、レントゲン、心エコー検査等を行います。
- 服用している薬があれば必ず事前に医師に伝えてください。
出血を起こしやすい薬は、一時的に服用を中止していただくことがあります。
03
手術当日
- 手術当日は、朝食を摂らずにお越しください。
飲水は手術予定時間の3時間前までクリアウォーターのみ可能です。
(コーヒー、牛乳等はお控えください)
- 体調確認させていただき、検査着に着替えて手術室に移動し手術を行います。
04
手術後
- 麻酔から覚める時間は個人差がありますが、覚めてくるとゆっくり意識が回復します。
05
リハビリテーション
- 筋肉を強化し、機能を回復させるために、手術後はスケジュールを立てて徐々にリハビリテーションを始めます。
当院では、理学療法士によるリハビリテーションを行っております。